美容系のシャワーヘッドをチェックしているならば、絶対にハズせないのがボリーナ。
テレビ番組でも紹介されており、代表格の1つとも言える存在です。
しかし、口コミを調べてみるとその意見はまっぷたつ。
大半が良しという声である一方、★ナシなどネガティブな評価も見られます。
有名なシャワーヘッドだから大丈夫だとは思うけど・・。
ヘッドの種類が多いだけに、どれを選ぶかで良し悪しが分かれてきちゃうとか!?
そこで今回は人気ナンバー1と記載のあったボリーナワイドを、2週間しっかり使ってみることにしました。
これで私の頭をかすめるモヤッとした不安も、スッパリ解決できるに違いありません。
ボリーナワイド激軽の開封レビュー
ボリーナワイドはこのような姿で届きました。
荷物を受け取ってすぐに口から出た一言は、「コレ衝撃的に軽い」。
あまりの軽さに、何回かポンポンと遊んでしまいました。
「もしかして、メーカーさんが商品を入れ忘れたのかも。」
急に心配になりあわてて開封したところ、ちゃんとその姿は健在。
「ザ・高級」のような外観を想像していたのですが、意外と普通のパッケージです。
プレゼント用ならば、包装した方が映えるかなと思いました。
中にはシャワーヘッドと一緒に、ファインバブルの説明書と会社のヒストリーが同梱。
ファインバブルについては知っているつもりでしたが、ついつい見入ってしまって読書タイムへ突入。
「今からこんなに良いものを使うんだ」と、気持ちも次第に盛り上がってきます。
内箱を開封して、とうとうご対面。
ツルンとしたホワイトと水の吹き出し面のステンレス、この対比がたまりません。
すべり止めのボコボコにも期待が持てます。
実際に持ってみると当初の印象通り軽く、この中でファインバブルが発生するなんて、にわかには信じられない気持ち。
バブルをはっきりと体感することは難しいでしょうが、それでもあふれる期待を抑えきれず、いざお風呂場へと急ぎます。
ヘッド取替&口コミ真相チェック
付け替えも、ものの数分で終わってしまいました。
交換には必須とも思えるコネクタの存在ですが、最近は合わないケースが少ないのか、付属していないシャワーヘッドも多くなっています。
そんな中、ボリーナにはちゃんとコネクタが付属されており、もしもの場合でもホームセンターへ走る必要がありません。
日本製であれば、大抵のシャワーをカバーしています。
現在のシャワーメーカー | アダプタ(コネクタ) |
TOTO・INAX・KAKUDAI・SAN-EI | 不要 |
KVK・MYM・ガスター | 必要(同梱されています) |
装着する前は感じなかったのですが、こうやって見るとかなり小ぶりなサイズ感。
ヘッド部分もスマートなため、手が大きな人は扱いづらく感じられるかもしれません。
ですが、何よりも肝心なのは水の出かた。
口コミの中でも、「水圧が弱い」という声が目立っていたんです。
早速チェックしてみます。
確かに普通のシャワーヘッドよりは弱く感じました。
ボリーナは節水度が50%なので、水圧がやや弱くなることは仕方ないと言えるでしょう。
「やっぱりこんなもんだよね。」
ですが、そう思って使い始めた数日後。
この弱さが逆にボリーナの良さかも、なんて思うようになったんです。
本当にボリーナは水圧が弱いのか
ボリーナワイドから出てくる水をよく見てみると、一筋がかなり細いことに気付きます。
その細さが重なり合って、逆に「水の束感」さえ感じられるほどです。
吹き出し口である穴部分に注目すると、やはり普通のシャワーヘッドに比べて小さくなっていました。
これが、水圧が弱いと感じてしまう原因となっているのでしょう。
ですが、この水の出かたに逆にハマりました!
ソフトな水が束になることにより、点ではなく面で水を感じることができ、それがまた気持ちいいんです。
もっとヘッドの穴が大きかったり水の勢いが強かったなら、ここまでのまとまり感を体感できなかったかもしれません。
また、ボリーナワイドは穴と穴の間隔もせまく、水の出る範囲も広いことを発見。
水の束になりやすいように工夫されたストレートの水流も、面当たりをさらに感じやすくさせています。
実際、勢いが強く点で水が当たるものよりも、ソフトでも面当たりのシャワーヘッドの方が、はね返りが少なくお肌がちゃんと濡れているそうですよ。
- 水の出る穴が小さめ
- ストレートの水流
こんな特徴があり、最初は弱いと思ったボリーナワイドの水圧。
ですが、これらは「気持ちいい」へとつながるポイントにもなっており、全てのバランスを計算しつくされたシャワーヘッドとなっていると感じました。
ファンバブルを感じた?2週間の結果
ボリーナで節水と同じくらい気になるのが、美容系のワードであるファインバブルについてです。
ファインバブルは、洗浄・保湿・保温などが期待できる極小サイズの泡のことで、ボリーナはヘッド内の特殊な構造によりコレを発生させる仕組みになっています。
ファインバブルについてはコチラをご覧ください。
浴びていて気持ちいいと満足したボリーナワイドでしたが、お肌に影響する何かがあるとなると一気に別腹な気分に。
ちゃんとファインバブルの良さを実感することができるのでしょうか。
- 髪の毛
- お肌
- 体温
影響が大きく出そうなこの3つに分けて、2週間後の違いを比較していきます。
パサ髪変わらずも使用のコツに期待
「なぜ、髪の毛?」
そう思われた方もいらっしゃらるかもしれませんが、ファインバブルは頭皮の洗浄や髪の手触りの良さなどにも期待できるということで、観察対象に入れてみました。
しかも私の髪の毛は、変化の対象にするには十分すぎると言えるほどのロングヘア。
きっと頭皮がスッキリ&ツヤツヤの美髪になれると、ウキウキしながら2週間が経過したところ・・・。
・・・、あまり変わりませんでした。
特に手触りが良くなるということもなく、クセッ毛&パーマヘアの広がりは相変わらずです。
洗浄力に長けているウルトラファインバブルを生み出してくれるシャワーヘッドなので、この結果には少なからずショックでした。
ですが今になって原因を考えてみると、壁にかけたまま使用したため、髪にシャワーの水を当てる時間と量が少なかったのかもと思っています。
肌への当たり具合が気持ちいいボリーナワイドですが、離れて使用すると水圧の弱さが際立ち、思っている以上に頭皮や髪に水をかけることができない可能性があります。
口コミにも「シャンプー洗い流せてる!?」なんて声があったくらい。
シャワーヘッドを壁掛けすると両手が使えて便利ですが、ボリーナに関しては近づいた距離で使用するか、手に持って水をかける方がオススメです。
そうすることで、ヘッド内で大量に生まれるウルトラファインバブルたちが力を発揮してくれ、私のヘアももっと違った結果になっていたことでしょう。
肌への影響の有無は水の量がカギ
では、その「大量」がどの程度かと言うと、なんと1ccの水当たりに1億個のウルトラファインバブルが含まれているそうです。
たった小さじ1杯の中に5億個もの泡が入っているということですから、「どれだけ小さいんだヨッ!」とツッコんだ私の気持ちも分かっていただけるのではないでしょうか。
洗浄や保湿などの活躍をしてくれる泡だけに、数が多い方がもちろん良いに決まってますよね。
そんなファインバブルを、髪の毛よりもしっかり浴びた私のお肌は一体どうだったのか。
2週間ずっと測定すると、お肌の水分量はこんな結果になりました。
お肌の脂分量をしめす数値はこんな具合。
全体的に、シャワー前と後の差が少ない結果となりました。
実はコレ、以前測った普通のシャワーヘッドの時よりも悪いんです。
20分間、一体小さじ何杯分もの水(お湯)を浴びたことでしょう。
その結果が、全くファインバブルの含まれていないシャワーヘッドより悪いとは・・・。
しかし、これも私の使い方のミスでした。
ずっと使っていた備え付けのシャワーヘッドは勢いがあり、水を出す際にも蛇口をひねるのはほんの少し。
そのクセがしみ付いていたのか、節水仕様だということを考えずにいつもと同じように水を出していたんです。
しかもボリーナは、シャワーヘッドの中にある仕組みでファインバブルを発生。
あまり水圧が弱すぎると勢いがなくなり、作られる泡の数にも影響します。
いつもよりも少し大きく蛇口をひねって使ってみると、おもしろいように一気に数値が上昇しました。
公式サイトでは肌の水分量が約8%アップとあったので、正しい使い方をすれば同じような結果を期待できるのかもしれません。
そうなると、節水率50%という数字はどうなるのかという話になりますが、そもそもチョロチョロ使いでは節水は叶わないとのこと。
実験してみました。
同じ容器に同じ水圧で、それぞれのシャワーヘッドを使って水をためていきます。
すると、いつもの水量の場合は、満タンになる時間があまり変わりませんでした。
今度はもう少し、いつもより蛇口をひねってみます。
すると、ボリーナワイドの方が普通のシャワーヘッドよりも時間がかかり、節水が発揮された形となりました。
節水もファインバブルの発生も、どちらもある程度の水量を出して使うことが、美肌へとつながるポイントだったのです。
体温の上昇は数字よりも体感でゲット
「お肌の水分量が思ったように上がらなかったのだから、体温もどうせダメだろう。」
シャワー前と後の体温を測りつづけながら、私は半ばあきらめモード。
ちなみに、ボリーナのホームページでは、シャワー前と後の肌温度を測定すると、6倍になったという実験結果が公表してあります。
「素人が体温計でチマチマ測っても、きっと同じような結果になんてなるわけないか。」
ところが予想に反して、シャワー後の身体がポカポカしている気がします。
実際に体温を測り続けると、シャワー後には体温が大きく上昇していました。
普通のシャワーヘッドの時は、最高0.3℃アップだったので、これは変化があったと言っていいのではないでしょうか。
浴槽につかってのバスタイムなら当たり前だと思いますが、シャワーだけでもポカポカしてくるのはありがたい。
その体感がスゴく、正直なところ実際の数字を見て「低い」と思ったくらいです。
身体が温まると、スッキリ具合がアップするのを実感しました。
体温が上がってこそ、その後に良い睡眠へと入っていけるそうなので、お風呂にあまり入らない私には大活躍なアイテムとなりそうです。
公式ホームページのように「肌の表面温度6倍上昇」とまではいきませんでしたが、体温アップは体感にも数字にもしっかりあらわれていました。
ボリーナワイド商品詳細&種類一覧
ボリーナワイドの詳細はこのようになっています。
ボリーナワイド詳細(ホワイト・シルバー) | |
サイズ | 持ち手部分:最大幅約3.0cm/全長:約20.7cm |
重さ | 145g |
バブル発生方法 | 空気旋回混合方式(M-jet特許取得) |
製造 | 日本製 |
価格 | ホワイト:10,000円(税別) シルバー:12,000円(税別) |
カートリッジ | なし |
吹き出し穴が小さいので、気持ちいい水が出る反面、気になるのはシャワーヘッドの目詰まりです。
しかもステンレスがゆえに、2週間後には水あかが見られるようになりました。
1度見てしまうと気になって仕方ないタチなので、定期的な掃除はマストになりそうです。
ですが、掃除と言っても全く気負う必要はありません。
ボリーナワイドは分解することができ、シャワーヘッドの中の汚れにもサッと対応できるんです。
ただ、ステンレスの側面に切れ味感がバシバシ漂っているので、持つときは手袋などが必須。
そんな注意点はありますが、分解できることで掃除が簡単になり、結果的にヘッド自体も長く使うことができそうです。
また、ボリーナシリーズの最大の特徴とも言えるのが、シャワーヘッドの種類の多さ。
種類に加えて色味も選べたりと、購入を迷っている人はさらに悩むハメになっているのではないでしょうか。
現時点でボリーナシリーズは6つ展開されており、それぞれに特徴が違います。
引用:https://www.tanakakinzoku.com/product01/
ボリーナシリーズ種類と各特長 | ||
タイプ | 名称 | 特徴 |
① | ボリーナワイドプラス | 360°ホース回転で壁掛け使用でもヘッドが動かない |
② | ボリーナワイド | 全てのバランスがちょうどいい!ボリーナ人気No.1 |
③ | ボリーナリザイア | 水のストップボタン付きで水道代の節約も◎ |
④ | ボリーナブリート | 塩素を緩和するカートリッジ対応で肌トラブル対策に |
⑤ | アリアミストボリーナ | ボリーナはここから始まった!元祖とも言える逸品 |
⑥ | ボリーナニンファプラス | カーブのついたことで水の当たる面積と強さがアップ |
種類の多さに迷ってしまうボリーナシリーズですが、優先させたいものがあるならば、次第に絞られてくるでしょう。
それでも迷ったら、私のイチオシはやっぱりボリーナワイド。
全てのバランスを計算されつくしてあると感じましたし、それでいて価格が10,000円~。
普通のシャワーヘッドと比べると高めなのは否めませんが、ファインバブル大量発生でのこのお値段は群を抜いています。
それに、アマゾンや楽天などの販売サイトでも購入できる点がポイント高め。
使い方もお値段も仕様も、何もかも手軽でちょうどいい。
そんなマルチなシャワーヘッド、ボリーナワイドはこんな人にオススメです。
- 手頃な美容系のシャワーヘッドを探している人
- 仕様の他にヘッド外見のオシャレさも重視したい人
- 水のソフトな肌当たり感で高齢者や赤ちゃんにも
まとめ
水圧が弱いとささやかれていたボリーナ。
ですが弱いということはなく、むしろ水の出かたや仕様の全てにおいて「品の良さ」を感じました。
ボリーナは数々のホテルで採用されているそうで、理由はそんなところにあるのかもしれません。
ただ、普段使いでしっかりとボリーナを満喫しようとするならば、若干のコツが必要。
現在お使いのノーマルシャワーヘッドでの水量を抑えているならば、ボリーナではもっと蛇口をひねる勇気を持ちましょう。
そうすることで初めて、美容のキーポイントであるファインバブルが活躍してくれるのです。
今すでに最強の勢いでシャワーを浴びている人は、節水の具合もしっかり感じられるはずですよ。
それにさえ慣れてしまえば、全てが平均点以上のパーフェクトなボリーナワイド。
今までのシャワーを浴びる気持ち良さの概念が変わること請け合いです。