私はコンタクトを、20年使用しているヘビーユーザーです。
ほぼ毎日、朝から寝る直前までつけているから、もちろんお風呂だってつけたまま。
でもこれってはたして大丈夫なのでしょうか。
お風呂は清潔になるための場所だから何となく良さそうな気がしていたけど・・。
でもお風呂での正しい使用法を知らないまま使い続けるのはやっぱり危険ですよね。
体の一部のようなコンタクトだから正しい使用方法を知っておかなくては。
という事で、お風呂でコンタクトつけるのって実際はどうなの?という疑問をはっきりさせるために、大手コンタクトレンズメーカー7社を調べてみました。
大切な目を守るために、コンタクトはお風呂でつけたままでも大丈夫なのか、メーカーの回答を元に詳しく見ていきましょう。
お風呂でコンタクト大丈夫?7社に聞いた
今回調べたのは、以下の大手コンタクトメーカー7社。
お風呂にコンタクトはつけたまま入ってもいいのか、各メーカーの回答をまとめました。
メーカー | 回答 | 補足情報 |
メニコン | ◯ | 可能だが石鹸が目に入らないよう注意。
サウナでも装用できるが、乾燥してずれたりする可能性。 できれば外す。 |
シード | ◯ | レンズの紛失や石鹸が目に入らないよう十分に注意する。 |
ジョンソン&ジョンソン | × | お風呂場の雑菌で感染症にかかる可能性。
トラブルにつながるので外しましょう。 |
ボシュロム | △ | 目の中に水が入って取りにくくなるので、外すか目に水が入らないように気をつけましょう。 |
クーパービジョン | △ | 水しぶきが目に入ると涙の塩分濃度が変わって違和感が出やすい。
外しておく方が安心。 |
アルコン | △ | お風呂に関する回答なし。
水道水でレンズを洗うのはNG |
アイミー | △ | お風呂に関する回答なし。
サウナでは外した方が安心。 海やプールも外すことをおすすめする。 |
結果、上の表のように装着は可能と回答しているメーカーもありましたが、ほとんどの会社の回答は、「コンタクトを付けたままお風呂に入る場合、目やコンタクト本体への悪影響が起こる可能性があるので注意して使用しましょう」というものでした。
要するに、お風呂でのコンタクトは外すことがベスト。
コンタクトをつけたまま気軽にお風呂に入ってはいけないという事ですね。
私は今まで危険な事をしていたようです。
ではこれらのトラブルがなぜ起きるのか、詳しく見ていきたいと思います。
お風呂で使用した場合の様々なリスク
コンタクトメーカーの回答をまとめると、リスクは大きく分けて以下の4つ。
・レンズの変形が起こる
・石鹸が目に入る危険性
・サウナは乾燥してしまう
では、このリスクを一つずつ見ていきます。
水の雑菌による感染症のおそれ
私が一番怖いと思ったリスクがやはり感染症です。
感染症の恐れについて、日本コンタクトレンズ協会は以下のような発信をしています。
水中に生息しているアカントアメーバによる感染症は、治療が難しい目の病気のひとつです。
最悪の場合、失明することがあります。
コンタクトレンズをつけて水泳、入浴、シャワーを浴びるとコンタクトレンズと水が接触する機会が増え、アカントアメーバおよび他の微生物による感染症のリスクが高まります。
地域、水質など環境により感染リスクの程度は異なりますが、水泳、入浴、シャワーを浴びるときはコンタクトレンズをはずす習慣をつけましょう。
引用:https://www.jcla.gr.jp/safely 一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会
清潔になるための場所であるお風呂ですが、水の中には雑菌や微生物というものが存在しているんですね。
お風呂だから大丈夫だと思ってた。
コンタクトの天敵は水。
コンタクトと水が接触する機会が増えるお風呂は、感染症のリスクが高まるという事なんです。
やはりコンタクトを装着したままのお風呂は危険度が高いようです。
最悪の場合失明だなんて、怖すぎます。
私は目がゴロッとした場合には水道水でレンズを洗っていました。
うるおいを与えるために、よかれと思ってしていたことが間違っていたので衝撃です。
レンズが変形してしまう
コンタクトは薄いビニールでできているように見えますが、この素材には多くの水分が含まれています。
この水分たっぷりのレンズが水道水に触れるとレンズの水分量が変化してしまい、それがレンズの変形に繋がるというわけです。
一度変形してしまったコンタクトは、何をしても元には戻らないそう。
コンタクトをつけたままお風呂に入った後、レンズを取ろうとしても目に吸いついてなかなか取れないことがあったのはこのせいか…。
変形したら元には戻らないとは驚きです…。
あれだけ薄い素材なわけだし、繊細なんですね。
石鹸などによるダメージ
目に石鹸が入ってしまったら痛いですよね。
裸眼だと洗い流す事も簡単ですが、コンタクトだとそうはいきません。
慌てて洗い流そうとして目からコンタクトが落ちてしまった、なんて事は避けたいですよね。
お風呂でコンタクトを落としたら、もう見つけられないな。
先ほどお伝えしたようにそもそもコンタクトと水は基本的に触れることがNG。
シャワーで洗い流すなんてとんでもない事。
石鹸の成分がレンズに付着すると、レンズの変形にもつながります。
目の為にも、そしてレンズの為にもやはりコンタクトは外しておくのが良いようです。
「しっかり目をつむっていれば大丈夫」なんて思わず、出来る限りリスクは避けましょう。
サウナに入ると乾燥する
水に触れないサウナはどうなの?
私の経験ですが、サウナの空間でコンタクトレンズを装着したまま過ごすと、レンズがすごく乾燥してパリパリになってきます。
目がすごく乾燥してきて、これはどう考えてもよくないやつとわかるレベル。
コンタクトにはたくさんの水分が含まれているので、きっと蒸発してしまったのでしょうね。
調べた中でも、サウナは極端に乾燥した状態になるので、レンズを外して入るべきだと多く書かれてありました。
以上のように、お風呂でコンタクトを付けることで生じるリスクは色々ありますね。
コンタクトをつけたままお風呂に入ることを可能としているメーカーもありましたが、最悪の場合を考えると外してお風呂に入るべきです。
つけたまま入浴してしまったら?
調べれば調べるほど、お風呂でコンタクトつけるのやめようと思います。
それでも、うっかりコンタクトを外すのを忘れたままお風呂に入ってしまったり、必要に駆られてコンタクトをつけたままお風呂に入らなければいけない時もあるはず。
そんな時どうするべきかも調べました。
こすり洗いをしてしっかり消毒する
コンタクトに付いた雑菌や微生物を除去する最も効果的な方法は、とにかくよく洗浄する事。
きれいな手で最低20回以上レンズをゴシゴシとこすりながら洗ってください。
重要なのは、レンズについた微生物や付着物を洗い流すことです。
コンタクトを消毒液ですすぐだけや保存液に漬けておくだけではきちんと雑菌や微生物を取り除くことはできないようです。
きちんと丁寧にこすり洗いをしましょう。
お風呂は清潔になるために入るところですが、コンタクトにとっては例外なんですね。
私は普段コンタクトを取り外す時も、適当に洗っていました。
ちゃんと清潔な手で、普段から20回以上こすり洗いをして消毒しないといけませんね。
乾燥で目に張り付いたら慎重に外す
お風呂は湿度が高くて潤っている空間だと思いますよね。
私もそう思っていました。
ところがコンタクトにとっては全く違うようで、お風呂の熱によって極度に乾燥する空間になるようです。
実際に私はお風呂上がりにコンタクトを取ろうとしても、目に張り付いて全く取れなくなったことがあります。
レンズを無理に取ろうとすれば、目を痛めてしまいますよね。
お風呂で目にはりついてしまったコンタクトを取るには、目薬を差して潤し、いつもより長めの瞬きをしてみてください。
今まで目にコンタクトが張り付いてしまった時、目薬を使わずに頑張ってはがしていました。
きちんと目薬を使って、力技じゃなく潤いを与えながら丁寧に外さなければいけませんね。
コンタクトをつけたままお風呂に入ってしまった時の対処法を2つ紹介しました。
ダメだと分かっていても、うっかりって事もありますよね。
そんな時はこれらの対処法をしっかり守って出来る限りリスクを減らすことが大事です。
大切な目の為です。
面倒だと思わず日々の習慣にしましょう。
まとめ
コンタクトを付けてお風呂に入った場合のリスクと、入浴してしまった時の対処策をまとめました。
長年コンタクトを使っていましたが、水に触れるとコンタクトが変形してしまうことや、感染症の恐れがあるなど、全く知りませんでした。
今まで何事もなかった事にホッとしています。
入ってしまった後の対処法を見ても、自分がどれだけコンタクトを適当に扱っていたかが分かって恐ろしくなりました。
私自身、今後コンタクトをつけたままお風呂に入るのはやめようと思っています。
面倒だなんて言ってられません。
最初は面倒でも習慣になれば苦にはならないはず。
あなたも大切な目を守る為に是非実践してくださいね。