毎年1万人以上もの方が亡くなっている家庭での不慮の事故。
その29.9%がお風呂で発生しています。
(厚生労働省の人口動態統計年報による)
家庭での事故の約3分の1が発生している危険な場所、それがお風呂だったのです。
お風呂と言えば、一日の疲れを癒やしリラックスできる安らぎの場所、のはず。
私自身この事実を全く知りませんでした…びっくり仰天です。
そして、お風呂で起きるトラブルとしてよく聞くのが「めまい貧血」、それによる転倒やケガなど。
私は幸いにもお風呂でめまいの経験はありませんが、妻がたまに「クラっときてヒヤッとした」と言うことがあります。
もし「ヒヤッ」ではなく、「バタン」だったら…。
考えただけでもゾッとします。
楽しいお風呂が、ある日突然まさかの危険な場所に変わってしまうのです。
この記事では、お風呂での「めまい貧血」を遠ざけるための工夫、更には起こってしまった時の対処法を紹介します。
あなた自身のため、そして大切な家族のため、ぜひこの記事を読んでお風呂をいつまでも安心安全で癒やしの場所にしましょう。
めまい貧血を遠ざける3つの工夫
家族みんなのリラックススペースであるお風呂、ここが事故現場になっては大変です。
めまい貧血の原因は専門のドクターにお任せして、この記事では誰もが家庭でできるお風呂に入る時の工夫を紹介します。
スタートで差がつく入浴前にできる工夫
お風呂でめまい貧血を遠ざけるには、お風呂に入る前からできる工夫があります。
「やってはダメ」リストと「やりましょう」リストを作りました。
やってはダメの中には、あなたも知らずにやっちゃっていること、ありませんか?
家族みんなで早速チェックしてみましょう。
「やってはダメ」リスト
- 食べたあとすぐのお風呂はやめましょう
- 大人はアルコールが抜けるまでお風呂はダメです
- 無言でいなくなるとコワイかも?「お風呂に入ってくるよ」と家族に声をかけよう
- 熱いお風呂はダメ、湯温は41度以下にしましょう
家族で1番最初にお風呂に入る人、食べ終わってすぐお風呂へ向かっていませんか。
お酒を飲んだ大人が一番風呂に入っていませんか。
お母さんの夕食準備の都合、家族の人数など、各ご家庭でそれぞれの事情があると思います。
夕食の時間お風呂に入る順番などできる範囲で工夫をし、家族みんなの協力でめまい貧血を遠ざけましょう。
ちなみに私は家族の中で一番最初にお風呂に入ることが多いです。
お風呂は熱くないと入った気がしません!
しかし、いつまでもラッキーに頼る訳にはいきません。
お風呂の温度を意識するため、子供が小さかった頃に使っていたお風呂の温度計を復活させました。
今度はオッサンのために活躍してもらいます。
今日からお風呂の温度はMAX41度、厳守です。
ちなみに、お風呂の順番変更は家族に却下されました。
なので、お風呂前にアルコールを抜くには量を控えるしかなさそうです。(笑)
続いては、「やりましょう」リストです。
- お風呂前の簡単な体操でリラックスしてから入りましょう
- ブルブル防止、服を脱ぐところも暖かくしておきましょう
- 早めに補給、お風呂前には水を飲みましょう
お風呂前の激しい運動はNGですが、体をほぐす程度の簡単な体操はリラックスでき、おすすめです。
10回程度の屈伸運動、壁に手をついてふくらはぎを左右順番に伸ばすストレッチ運動など軽い準備運動をしましょう。
また、寒暖差を小さくすることや水分補給もめまい貧血を遠ざけるのに役立ちます。
こちらもできる範囲、ストレスにならない範囲で実践してみて下さい。
サウナ愛好家の私は、スーパー銭湯へ行くと水も飲まずに汗をたっぷりかいておりました。
この習慣はめまい貧血にとってかなりヤバかったです。
お風呂前にまず一杯、早速実践します、もちろん水です。(笑)
入浴中の工夫は気が緩んでも忘れない
続いては、入浴中にできる「めまい貧血」を遠ざける工夫を紹介します。
- いきなりザブンはダメ、まずは掛け湯×5回程度してから入ろう
- 沈むのはまだ早い、最初はみぞおちくらいまで、全身浸かるのはその後で
- 浴槽では誰もがウルトラマン、あなたの制限時間は10分です
告白します、実は私、お風呂にiPadを持ち込み読書しておりました!
と言うことは、当然ながら湯船に滞在している時間は10分以上、盛り上がった時には30分以上も浸かっていました。
赤ランプが点滅しまくってます、かなりヤバイです。
今までめまい貧血を起こさなかったことに感謝し、読書は部屋の中だけに改めました。
でも意外とお風呂の中って落ち着いて読めるんですけどね。
ちょっと残念ですが、健康第一です。
油断はダメ!お風呂から出ても工夫有り
最後はお風呂から上がった後の工夫です。
クールダウンまで油断せず、「めまい貧血」を遠ざける工夫をしましょう。
- 慌てない、お風呂のふちに手をつけてゆっくりと立ち上がろう
- 湯船から出る時のおすすめ姿勢は、頭を低くし、はうように
- やや冷ための湯を膝から下へかけて、シャキッと引き締めクールダウン
注意)この方法は血圧を上げる可能性があるため高血圧の方は避けた方が無難です
私はどちらかと言うと、ドバっと勢い良く立ち上がってお風呂から出るタイプ。
今までめまいを起こさなかったのが本当に不思議なくらいです。
反省して頭を低くして出ます。
不安から安心へ起こった時の2つの対処
お風呂でのめまい貧血を遠ざけるための工夫を理解したあなたは、もうめまい貧血とは無縁です。
と言いたいところですが、その日の体調などの影響により絶対にめまいが起こらないという保証は残念ながらありません。
そんな時に役に立つのが、めまい貧血になった時の2つの対処法です。
めまいがきて「ヤバイ」と感じたらどうしたら良いか?
知っていれば慌てませんし、家族がめまいを起こした時に助けてあげることができます。
- その場で横になる、できない時は座って頭を低くする
- 手を強く握るなどできる限り筋肉に力を入れる動作をする
めまいかも?と思ったら、先ずは頭を低くし、その次に力を入れる動作をすれば良いということですね。
これを知っていれば、めまいが起きた時にやるべき事を分かっているので慌てずに済みます。
この知恵は、お風呂でのめまい貧血によるドラブルからあなたを守る「お守り」です。
私も早速、家族に伝授します。
まとめ
この記事では、お風呂でのめまい貧血を遠ざけるため、誰にでもできるお風呂に入る時の工夫と、ヤバイかもと感じた時の対処法について紹介しました。
めまい貧血を遠ざけるためには、お風呂に入る前・入浴中・出る時それぞれで、できる工夫がありました。
私の場合、特にお風呂の温度と浸かっている時間が余裕のアウト。
めまいを起こす前に知って本当に良かったです。
そして最後には不安を安心に変える「お守り」として、めまいが起きてしまった時の対処法を紹介しました。
対処法を知っていれば、自分自身はもちろん家族を助けることができます。
この記事を頭の片隅に覚えておき、いざという時に思い出して下さい。
まぁ、一生出番が無いのが一番良いんですけどね。