お風呂に入るたび、毎回お世話になっているイス。
浴槽は使うたびに掃除しているのに、イスの掃除ってつい忘れがちです。
よく考えればお風呂のイスも直接肌に触れるものなので、常にキレイにしていたいですよね。
家のお風呂で使ってるイスも掃除は週1程度。
お風呂の中性洗剤で適当に洗っていたためか、気づいたら白いイスの表面はとても残念にくすんでいました。
しかもその汚れ、力を込めてこすってもなかなか落ちないんです。
これは一度徹底的にきれいにしたいと思い、お風呂のイスの掃除方法をいろいろ調査。
お風呂のイス掃除で重要なのは、皮脂汚れ、水垢、石鹸カスをそれぞれの性質と反対の性質をもった洗剤で落とすこと。
今回はお風呂でつく汚れの性質別にイスの掃除方法を紹介します。
実際に我が家のお風呂のイスもいくつか方法を試してみたのでその結果も参考にして下さいね。
お風呂のイス掃除方法
お風呂のイスの汚れの原因の多くは皮脂汚れ、水垢、石鹸カスです。
つまり、酸性の汚れとアルカリ性の汚れが一緒になっていて、とっても厄介なもの。
汚れがガンコになると、普段のお風呂用中性洗剤ではとても落としきれません。
お風呂のイスの汚れは、汚れと反対の性質の洗剤を使うと効果的に落とせます。
それぞれの掃除方法を詳しく見ていきましょう。
皮脂汚れ(酸性)を落とす
黒っぽく、お風呂の椅子を触ってベタベタしている汚れは、皮脂汚れと石鹸カスが混ざった酸性の汚れ。
家のお風呂イスは白なので、この汚れが目立っていました。
酸性の汚れはアルカリ性の洗剤で落としていきましょう。
代表的なものは下記の通りです。
- 重曹
- オキシクリーン
それぞれ詳しく見ていきましょう。
重曹でつけおき洗い
まず紹介するのは浴槽に重曹を入れて、お風呂のイスを浸け置きする方法。
【用意するもの】
- 重曹
- スポンジ
重曹は粉末タイプを用意して下さい。
手順は下記の通り。
- 浴槽にためたお湯に重曹を入れ、重曹水を作る。(一般的な浴槽なら重曹1カップが目安。)
- 浴槽に椅子を沈め、半日ほど放置。
- 重曹をいれた浴槽の水を流し、イスの汚れをスポンジで軽くこする。
- シャワーできれいに流す。
オフロに入った後の残り湯を使えば楽チン。
重曹はしっかりと混ぜて溶かしましょう。
洗面器やおもちゃなども他の小物を入れてOK。
重曹には、研磨剤効果があるので強くこすると素材にキズが入ってしまう可能性があります。
憎っくき汚れを力を込めて退治したいところですが、強くこすり過ぎない方が安心ですね。
オキシ漬け
頑固な汚れには、アルカリ性の酸素系漂白剤「オキシクリーン」によるつけ置き洗いもおすすめ。
私は「オキシ漬け」信者なのでこの方法を試しました。
【用意するもの】
- オキシクリーン(10Lのお湯:オキシクリーン大さじ1杯目安)
- スポンジ
手順は重曹のつけおきと基本的には同じです。
- 浴槽にお湯(40℃~60℃)を溜めて、オキシクリーンを入れて溶かす。(水位は、浴槽の半分程度でOK)
- 浴槽に椅子を沈め、6時間位放置する。
- 浴槽の水を流し、イスの汚れをスポンジで軽くこする。
- シャワーできれいに流す。
お風呂の最後に残り湯へオキシクリーンを入れて、翌朝洗い流すとお湯が有効活用できますね。
必要に応じて追い焚きするのも◯
オキシクリーンは酸素系漂白剤です。
塩素系漂白剤と違って、独特のニオイはありませんが必ず換気をして使いましょう。
また、オキシクリーンは皮膚に付着すると荒れる危険性があるのでゴム手袋の着用も絶対です。
オキシ漬けのコツとしては、効果を最大限にするため、40~60℃お湯を使うのが鉄則。
酸素が効果的にでてくるのでオキシクリーンが働きやすくなります。
私はなるべく熱いお湯で試したかったので、お風呂よりも高温のお湯が出るキッチンのシンクを湯船代わりにして、オキシ漬け。
60℃の高温で。洗面器も一緒に漬けました。
また、オキシクリーンの液は6時間で酸素の泡が出きり、効果を失います。
「最大でひと晩」と考えて汚れに応じて時間も調節してみて下さいね。
オキシ+重曹で「オキシペースト」
重曹やオキシクリーンでの浸け置き洗いでは落ちきらない汚れは、オキシクリーンと重曹の合わせ技「オキシペースト」も試してみましょう。
オキシクリーンの洗浄力に研磨作用のある重曹を加えることで、より頑固な汚れを落とせます。
【用意するもの】
- オキシクリーン
- 重曹
- お湯
- スポンジ
オキシペーストの分量はオキシクリーン1:重曹1:お湯1です。
手順は下記の通り。
- オキシクリーン、重曹、ぬるま湯を同じ分量で混ぜる。
- 汚れている部分に①を塗り、1時間ほど放置。
- スポンジで軽くこする。
- シャワーできれいに流す。
注意する点は重曹、オキシ漬けの時と基本同じですが、加えてオキシペーストは作り置きしないということも覚えておきましょう。
オキシクリーンは溶かしてから時間が経つと分解され、効果がなくなってしまいます。
使うときにその都度溶かして使いましょう。
水に溶かしてから30分~6時間以内を目安に使用してください。
オキシ漬け→オキシペーストでの掃除する前と後を比べてみました。
イスの下部に付いた灰色っぽいくすみが消えて、白さを取り戻しました。
新品に戻ったようです。
水垢・石鹸カス(アルカリ性)を落とす
水垢・石鹸カスは白い跡となってお風呂のイスに付着するアルカリ性の汚れ。
重曹でつけおきしても落ちない白っぽい汚れは、水垢や石鹸カスかもしれません。
酸性のクエン酸で落としていきましょう。
クエン酸を使ったお風呂のイスの掃除は、「クエン酸パック」がおすすめです。
【用意するもの】
- クエン酸(小さじ1程度)
- 水 200ml
- スポンジ
- ラップ
- ゴム手袋
手順は下記の通り。
- スプレーボトルにクエン酸、水を入れて混ぜ、クエン酸スプレーを作る。
- 汚れが気になるところに吹き付け、乾燥しないようにラップを貼る。
- 2~3時間ほど放置した後、ラップを外し、水をかけながらスポンジで磨く。
- シャワーできれいに流す。
ラップ代わりにキッチンペーパーなどでもいいですが、すぐ乾いてしまうので、キッチンペーパー+ラップの方がいいでしょう。
クエン酸スプレーはたっぷりと。
時間を置くことで、ガンコな水垢にクエン酸が浸透して、汚れが柔らかくなって落としやすくなります。
クエン酸は塩素系の製品と混ぜたり、一緒に使うと有毒ガスが出るおそれがあります。
クエン酸を使用するときは塩素系漂白剤と一緒に使わないことを最低限守りましょう。
お風呂のイスの汚れを予防する方法は?
ここまで、お風呂のイス掃除方法を原因別にご紹介してきました。
家のお風呂イスは長年の汚れがたまって、簡単に中性洗剤の掃除では落ちないものでしたが、今回の方法でかなりキレイを取り戻すことに成功。
ただ、また気を抜くとあっという間に汚れがたまってしまいます。
ガンコな汚れの蓄積を防ぐのにおすすめなのが、普段のちょっとした工夫。
ぜひ次にあげる汚れを予防する方法も試してみて下さい。
50℃程度のお湯をかける
お風呂から出る前に50℃程度のお湯を5秒以上かけると効果的です。
熱いお湯を掛けることで、落としきれなかった石けんの泡などをしっかりと落とせます。
熱めのお湯をかけるだけなら毎日でもできそう。
さらに熱いお湯はカビ菌の発生を抑える効果も。
お風呂のカビ菌は50℃程度のお湯でほぼ死滅してしまうんです。
温度が高いお湯は早く蒸発するので水気が残りにくく、早く乾燥してよりカビ対策に効果的ですね。
置き場所に注意する
お風呂のイスってつい床の上に置いたままで保管してませんか。
床にそのまま置いておくと乾きにくく、接触している部分はカビや汚れの温床に。
斜めに立てかけて床との接触面を減らす、バスタブのヘリなどに乗せて水が切れやすい状態をつくるなどの工夫で乾燥が早くなります。
浮かせて収納すれば、床掃除も邪魔ものがなくなって楽になりますね。
汚れがひどいときには買い替える
引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yamayuu/tpr-favor-bc001.html#
汚れがあまりにもひどい時には、思い切って新しいものに買い替えましょう。
買い換えるときは、ぜひ掃除しやすいタイプのイスを。
コの字タイプのものは凹凸が少ないため掃除しやすく、バスタブなどにひっかけて乾かしやすいのがメリット。
私も次回の買い替え時には、コの字タイプを狙ってます。
今回紹介したお風呂のイスの掃除方法と汚れを予防する習慣で、気持ちのいいバスタイムを楽しみましょう。
まとめ
今回はお風呂のイス掃除方法を汚れの種類別に紹介しました。
皮脂汚れ(酸性)は重曹、またはオキシクリーンなどのアルカリ性の洗剤で、水垢、石鹸カスの汚れ(アルカリ性)はクエン酸など酸性の洗剤が効果的。
家のお風呂のイスは長年蓄積されたガンコな汚れだったので、オキシ漬け→オキシペーストのオキシクリーンのフルコースで掃除してみました。
オキシ漬けだけでもかなり効果ありで、強くこすっても落ちなかったベタベタ汚れが、軽くこすっただけでスルスルとキレイに。
さらにオキシペーストもプラスして、新品に近い輝きを取り戻すことができました。
汚れが水垢か皮脂汚れか分からない場合は、とりあえず一番手軽な重曹での浸け置きを試してみましょう。
それでも汚れが残るようなら、オキシクリーンやクエン酸パックでもうひと踏ん張り。
今回紹介した掃除方法でキレイにした後は、簡単な予防法もぜひ実践してみて下さい。
キレイなお風呂のイスだとテンションも上がって、より快適なバスタイムになりますよ。